2014-12-01
恋する水門

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『恋する水門』
佐藤純一(著)
ビー・エヌ・エヌ新社

いろいろな水門の写真集です。
水門オンリーです。
もうね、「川萌え」にはたまりませんよ。
オススメ度 ★★★
マニア度 ★★★★★
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2014-11-25
フードトラップ

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『フードトラップ』
食品に仕掛けられた至福の罠
マイケル・モス(著)本間徳子(訳)
日経BP社

塩、砂糖、脂肪――食品の三大要素をテーマに、アメリカ食品業界が消費者を餌付けすべく編み出したアノ手コノ手の戦略を解説した一冊。
様々な企業の多様なマーケティングを片端から紹介しているため、脱線も目立つしページも多いが、資料としては価値があるだろう。
ただし、食品業界をバッシングするだけの本ではない。国の指導や、消費者が発する健康不安の声を受け、どのように対策を講じたか、その努力も公平に紹介してあります。
消費者の視点から食品会社の手口を知り、塩分や糖分、脂肪の過剰摂取を避ければ健康維持に役立ちます。一方でビジネスマンの視点に立てばマーケティングの教科書的な読みかたもできますね。
この本を読んで一番印象に残ったのが「加工食品の満足度は塩分、糖分、脂肪のバランスで決まる」との一文だった。
塩分を控えれば糖分と脂肪を増やして満足度を維持し、糖分を控えれば塩分と脂肪を増やして満足度を維持、脂肪を控えたら塩分と糖分を増やして満足度を維持する。
つまり、健康に気を使って「低塩分」「低糖質」「低脂肪」の食品をそれぞれ摂取すると、塩分と糖分と脂肪分をもれなく過剰摂取してしまうという本末転倒な結果になることも少なくないということ。
これ、重要ですよ!
また、食品の糖分を一定以上増やすと消費者は「飽き」を感じるが、脂肪はいくら増やしても飽きない。そして食品よりも飲料水のカロリーを無視しがち。それらも覚えておくといいかもしれない。
本書を読んで、加工食品における糖分、塩分、脂肪は麻薬に似ていると感じた。
オススメ度 ★★★★
もう少し情報整理しろ度 ★★★
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2014-11-22
あのメニューが生まれた店

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『あのメニューが生まれた店』
菊地武顕 著
平凡社

ハヤシライス、餡パン、タコ焼き、カレーうどん、豚の生姜焼き――普段、我々が当たり前のように口にしている定番メニューの数々。
そのひとつひとつに、誕生のドラマがある。
料理発祥の店で語り継がれる、メニュー誕生物語の集大成が本書だ。
見開き2ページつき1品。それが50品以上!
写真も美しいですね。
一気に読むもよし、忙しい合間をぬって少しずつ読み進めるのもよし。
ただし読んでいて、お腹が空く本です。
オススメ度 ★★★
ダイエット失敗度 ★★★★
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2014-11-19
歴史の方程式

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『歴史の方程式』
マーク・ブキャナン(著)水谷淳(訳)
早川書房

地震や山火事といった災害、相場変動や恐慌といった経済現象、文化や流行などの社会現象、進化や感染といった生物現象。これらの問題は構成要素が多岐にわたり、複雑に相互作用するため予測が不可能とされる。
しかし、それらの問題から法則性を導き出して予測を成功させるべく、複雑系理論、非平衡統計学、歴史物理学など、耳慣れない学問を駆使して追及していく内容。
研究によれば全ての複雑な問題は、構成要素を拡大すると全体の文脈に一致するフラクタル構造をなしており、その規模と頻度は冪乗則にしたがうという。(地震を例にとれば、マグニチュードが2倍になると回数が1/4になる、というふうに)
で、法則性をはじき出したから予測できるかといえば、それはまた別の話らしい。すでに発生した事象については説明が可能だが、予測は不可能という当たり前すぎる結論。なんか、出来ない言い訳を延々と読まされているようで、ちょっとつらくなった。
まあ、カオスやフラクタル、自己組織臨界などの概念を理解するにはいいかもしれない。でも、だったら「複雑系入門」的なポピュラーサイエンスのほうが分かりやすいしなあ……。
オススメ度 ★★
だからどうしろと度 ★★★★
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2014-11-18
身体から革命を起こす

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『身体から革命を起こす』
甲野善紀・田中聡 共著
新潮社

この10年ほどで、武術家・甲野善紀は活動の幅が大きく広がった。
活動の方向性も格闘技にとどまらず、野球、バスケット、陸上競技などの各種スポーツ、音楽や舞踏などの芸術、さらに精神医学と多岐にわたっている。
本書は、甲野善紀の指導を受け、古武術の動きや身体感覚を取り入れて成功した、様々な分野のアスリートや文化人たちに、ライターの田中聡がインタビューし、その内容をまとめたものである。
甲野自身の著書も多数出版されているが、時として達人の御言葉は一般人に伝わりづらいこともある。ただでさえ活字での表現には限界がある。ましてテーマが“技”や“身体感覚”といった言語化に向かない分野であればなおさらだ。
だが教え子とインタビュアというツー・クッションを置くことで情報が程よく消化され、理解しやすくなっている。
最近、介護の分野で甲野の名をよく耳にする。古武術の体裁きを応用することで、要介護者を移動するさいに介護者の体力的負担を軽減できるらしい。
甲野の指導を受けた介護師のインタビュー内容も掲載されていた。「学校で教科書通りの介護を学んだ若者が、数年で腰や頸椎を痛めて辞めていく。介護者が要介護者になる悪循環がある」という証言は衝撃的だ。
技術は定着すると権威が発生する。だが権威に裏付けられた技術も完璧ではない。部分的な不具合は必ず出てくる。だが不具合を認めれば権威が揺らぐ。だから不具合は権威によって黙殺され、修正されることはない――そのような歪みの構造は、介護もスポーツも同様らしい。
しかし甲野の「身体革命」は、場合によっては技術の大前提を覆してでも修正を迫るものである。黙殺するには、彼の存在は大きくなりすぎた。権威の上にあぐらをかき、既得権の恩恵にあずかる長老たちは、生きた心地がしないであろう。
オススメ度 ★★★
達人度 ★★★★
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