2014-10-28
ラスト・ワールド(ややネタばれ)

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『ラスト・ワールド』
監督 ジョン・ハドルス
主演 ソフィー・ロウ 他
核戦争によって死の世界と化した地上。生存者は20名。だが用意されたシェルターの定員は10名。さあ、どうする?
じつはこれ、高校の哲学の授業で行われた思考実験。
学生たちはそれぞれ、教師から様々な職業と属性を与えられ、人類存続のために誰を救い、誰を切り捨てるかを選択し、その結果をシュミレーションする。
極限状態でのエゴ、裏目に出る選択――教師は学生たちの理論のほころびを指摘し、より過酷な状況に追い込む。
危機的状況も、仲間たちの死も、空想の産物とわかりきっている。なのに思考実験をイメージ化した映像はスリリングで目が離せない。演出が巧みなのだ。その点は素晴らしい。
しかし終盤、せっかくの演出を台無しにする展開が待っている。
てっきり、生徒たちが団結して、教師が用意した設定と理論に矛盾を見いだし、そこを逆手に取って全員が生き残り、なおかつ世界を救う、最適な選択にたどり着くような気持ちいい逆転劇を期待していたのだが……。
まさか、すべてオッサンの嫉妬オチとは……。
百歩譲って、嫉妬なら嫉妬で、じつは物語が入子構造になっていて、もうひと展開あるのかと期待したが、それもなく、あのラストはあんまりでしょう……。「まだ1発のこっているぞ」のシーンに引っ掛けたつもりだろうが、それでは弱い。弱すぎる。
まあ、順新作の100円レンタルで観たからダメージも少なかった。新作料金で観なくてよかったよ。うっかり映画館で観たら悔やんでも悔やみきれなかったね。
オススメ度 ★
ガッカリ度 ★★★★
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