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2016-02-06

ヤクルト 麺許皆伝(みそ味)


DSCF6238.jpg

ご近所様からインスタントラーメンのお裾分けをいただきました。

あのヤクルトからインスタントラーメンが出ていると知ったのは、もうずいぶん昔のこと。

あれは1981年の8月下旬。

台風15号の豪雨によって増水した小貝川の堤防が決壊し、龍ヶ崎市において900棟もの家屋が浸水被害に遭いました。

同じ市内でも、我が家は決壊現場からはかなり遠くに位置していました。にもかかわらず近所まで水が来ていたのですから、被害の大きさが想像できるというもの。

とはいえ当時はまだ子供。危機感より好奇心が勝り、行動範囲を自転車でパトロールしに出かけたものです。

広大な田園地帯は完全に水没して海のようでした。真っ直ぐな田んぼ道が水面を走り、彼方で沈んでいる。その光景が夕日に照らされて、不謹慎ながらとても幻想的でした。

夜になって、公民館に救援物資を取りに行った父親が戻ってきて、「やっと水が引き始めた。もう安心だ」と告げました。そのとき、つけっ放しのラジオから、松任谷由美の「守ってあげたい」が流れていたのを、いまでも憶えています。

その救援物資の中に、ヤクルトラーメンがありました。

当時としてはかなり味のレベルが高く、ヤクルトおばさんから買ってしばらく食べ続けていましたが、いつの間にか遠ざかってしまいました。

当時は「ヤクルトラーメン」というヒネリのない商品名で袋もチープでしたが、しばらく見ない間に名前もパッケージもずいぶんと立派になってまあ。

期待を込めて開封します。

DSCF6241.jpg

ご覧ください! 緑色の麺!!

これがヤクルトラーメンの特徴なんです。初めて見たときは「ギョッ!」としましたよ。

いまは麺に粉末青汁が練り込んであるようですが、昔はクロレラでした。かつて健康食品としてクロレラが大流行したのも懐かしい思い出。

DSCF6239.jpg

野菜炒めの残り物をのせていただきました。

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出汁がよく効いて味のバランスが調ったスープは進化しながらもどこか懐かしい。麺はコシもハリもあってあきらかにグレードアップ。昔のヤクルトラーメンらしさを失わず、品質が大幅にアップして大満足です。

深夜の台所で麺を啜りながら、頭の中では「守ってあげたい」が流れていました。

塩味もあるので楽しみです。


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大城竜流

Author:大城竜流
廃業寸前の売れない物書き。

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缶詰のブログもやっています。
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野中亮の名義で徳間書店から小説を数冊出版しています。

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